第九進攻 ボロフと新殿堂とそれからEXライフ
新殿堂を受けて
6/22日、全DMPが心待ちにしていた殿堂カード発表が行われました。
いつも通り民度の低いコメントの嵐の中、発表された殿堂カードたちは以下の通りだった。
ジョークカードであるはずがその優秀なスペックのせいで使われることになり、何かとややこしかった《レアリティ・レジスタンス》が1発プレ殿、最近の多色推しにより採用率が急上昇した《裏切りの魔狼月下城》もプレミアム殿堂入りとなった。
また、凶悪ループとして十王編から猛威を振るっていた「オカルトアンダケイン」の必須パーツである《不敵怪人アンダケイン》と《暗黒鎧ダースシスK》がそれぞれ殿堂入り。恐らく環境へ上がってくることは無くなった。
「ナウオアループ」や「チョイスネオンクス」に呼ばれては暴れ散らかしていた《サイバー・I・チョイス》もついに殿堂入り。殿堂入りのメンツを見るに今回の運営はループを入念に潰してきたという印象だ。(余談だが、チョイスの殿堂によりあの「マーシャルカリヤドネ」から3枚の殿堂カードが排出されることとなった。このデッキのポテンシャルがうかがえる)
長らくプレミアム殿堂入りしていた《サイバー・ブレイン》がようやくの帰還。インフレの進んだデュエマではついに4コストトリガー付き3ドローが許されるまでになった。
今後の環境予想!
殿堂発表前は多くのユーチューバー様方が自らの豊富な経験と知識を元に「ウェルカムヘルは今の環境なら殿堂解除しても良いスペックだ」と意気揚々と語っておられましたが、彼らの予想とは裏腹にウェルカムヘルの殿堂解除は叶わず次弾環境もウェルカムヘル1枚でしのぐこととなった。
こちらとしてはまあ当然の結果ではあるので、新しい環境を考察して行こうと思う。
オカルトアンダケインは環境から退場することとなったが、現在環境を席巻している「ドルファディロム」「ドギラゴン閃」「ゼロルピアループ」は無傷であったため、しばらくは連中の天下が続くと考えられる。
除去コンとEXライフ
前回の記事でも少し触れたが、ヘルボロフはEXライフを非常に苦手としている。とはいえ詳しい理由までは触れていなかったため、もう少し掘り下げていこうと思う。
そもそもヘルボロフよ強みとは、ウェルカムヘルによる継続的なリソース確保と破壊によってボードアドバンテージを取り続ける、いわゆる「除去コントロール」であることは以前にも話したところである。更に掘り下げて話すと、除去と蘇生をウェルカムヘル1枚でこなしてしまうため、メインデッキに多種多様な攻め札を採用することが可能である。という点もヘルボロフの強みの1つである。
では、なぜそのヘルボロフがEXライフを苦手とするのだろうか。一見「ヘルボロフは除去が得意なのだからEXライフにも強く出れるのでは」と考える方も多いだろう。しかし、実際は真逆なのである。
確かにヘルボロフにとってEXライフ持ちクリーチャーを除去することは困難ではない。しかし、1体のクリーチャーを除去するために普段の倍のリソースを割かなくてはならなくなる。そうなると何が起こるか。いつもであればマグナムやゴウケン斎で相手の妨害をしたり、盤面を横に広げて圧をかけたりすることができなくなってしまうのだ。1体のクリーチャー除去に大きなリソースを吐かされ、次のEXライフ持ちクリーチャーを出す隙を与えてしまう。その結果だんだんと除去が追い付かなくなり、敗北してしまうのだ。
そうなる前に早期に決着をつけようにもヘルボロフのコストは7、早期決着を狙うならヘルボロフをデッキから抜かなくてはならなくなってしまう。これでは本末転倒である。そう言った理由からドルファディロムを主体とするデッキ相手に高い勝率を叩きだす兆しは見えそうにない。
これからの戦略
と、そのような理由で現環境におけるヘルボロフの立場は非常に厳しいものである。とはいえこのまま諦めてしまってはヘルボロフ使いの名が廃る。ということでヘルボロフにとって希望になるようなカードを探してみた。その結果、1枚のカードが見つかった。
そう、次弾で追加されるあのカード・・・
そう、《我我我ガイアール・ブランド》である。
ここまで見てきた読者諸君の中には「ああ・・・こいつヘルボロフの回しすぎでおかしくなってる・・・」とお思いの方もおられるだろうが私はまともである。
ドルファディロムが相手ではリソース勝負でじり貧になってしまうが、ガガガ相手であればトリガー次第で勝機が見える。当然厳しい勝負には違いないが、正直ドルファディロムを相手にするよりもマシである。そして肝心のドルファディロムはガガガに倒してもらえばいい。そう・・・
ヘルボロフは
我我我ガイアール・ブランドを
応援しています
みたいなキャンペーンを打ちつつ、漁夫の利を狙っていくのが今後のヘルボロフの良い立ち位置になるであろうと思われる。
最後に
ここまで殿堂や新弾の情報を交えつつ考察を進めてきたが、今後の環境もこの除去耐性はびこる王来編でヘルボロフが覇権を握ることは難しい。今後の運営の動向を注視しつつ、改築を進めていきたい所だ。