第5杯 落選記念、トランプ杯
開会宣言
今回のルール
今回のルールはトランプデッキ対決!DMEX-03で登場したミステリーパックの問題児、『トランプ・だいとうりょう』をメインに据えたデッキで対決するぞ。
詳しいルールはこれだ
- トランプでワールドブレイクすることを目的としたデッキを作る
- 結果的に別の方法で止めを刺すことになっても構わない
トランプのカードパワーはその重たすぎるコストに比べてあまりにも貧弱なため、いかにして面白いデッキを作るかが腕の見せ所となるだろう。
これをふまえてデッキの考察を行っていくぞ
デッキ考察
大型クリーチャーを利用するデッキとしてまず思いつくのは『キング・マニフェスト』を使用したデッキだろう。
ネタデッキによく呼ばれる子
確かにマニフェストでトランプを出せばデッキにはなる。しかし今一つパンチ力に欠ける気もする上、トランプを活かせているとも言い難い気がする。できればもっと突飛な方法で、なおかつトランプというカードを活せるようなギミックがあればいいのだが・・・
あった
そう、この『ラトリエ・ロブション』であればトランプを比較的容易に蘇生できるうえ、トランプの13というコストも活かすことができる。以前チーズ氏にラトリエを利用した退化デッキのレシピを貰っていたので、そのデッキを改築してデッキを作っていく。
デッキレシピ
ということで完成したデッキがこれだ
デッキ名:『復活当選トランプ』
墓地退化のギミックを利用してロブションを早期に出し、トランプとゆかいな仲間たちで一斉攻撃を仕掛ける。他のカードについて採用理由を簡単に解説していく。
『死神術師デスマーチ』4枚:墓地退化の起動役、当然4枚採用。
『【問2】 ノロン⤴』4枚:こいつで手札を回しつつ、デスマーチやトランプを墓地に送る。
『戦略のD・Hアツト』2枚:5枚目以降のノロンとして採用。できれば4枚入れたいのだがトランプに枠を圧迫された。
『伊達人形ナスロスチャ』2枚:トランプを確実に墓地へ送るため、アツトを削って採用。本来の墓地退化デッキなら不要な札。
『龍脈術 落城の計』4枚:墓地退化のキーカード。4枚採用以外の理由が無い。
『終末の時計 ザ・クロック』3枚:墓地退化定番のS・トリガー。このデッキにおいては貴重な3コスト枠を埋めてくれるカードでもある。4枚入れたかったが他に入れたいカードがあったため3枚。
『堕魔 ヴォガイガ』4枚:4コスト帯での墓地肥やしが欲しかったので採用。相手もトランプを使ってくる都合上ブロッカーは役立たずになる可能性が高いためホネンビーではなくヴォガイガ。
『マッド・デーモン閣下/デーモン・ハンド』3枚:優秀なS・トリガー兼5コストのクリーチャー枠
『アクア・サーファー』1枚:6コストでトリガーなので採用。強くは無い。
『霧隠蒼頭龍バイケン』1枚:次期大統領「バイデン」のもじりとして採用。カラーも民主党なのでなおよし。別にシナジーは無い。
『煌龍 サッヴァーク』1枚:7コスト枠として採用。1枚で完結していてなおかつ強い。
『卍月ガ・リュザーク卍/卍・獄・殺』1枚:9コスト枠として採用。ロブションが見つからなかった場合に時間を稼いでくれる。
『勝利宣言 鬼丸「覇」』1枚:10コストの強いカードと言えばこれ。トランプと勝利宣言が並ぶ絵が作れる点も評価が高い。
『完全不明』1枚:11コスト枠。ここまでくると選択肢が限られてくる。
『暴走龍5000GT』1枚:12コスト枠。墓地を肥やすので手から出す選択肢も期待できる。暴走とトランプの見栄えシナジーも。
『∞龍ゲンムエンペラー』1枚:色が良くて出しやすい上にコストが被らないと文句なしのスペック。当然採用。
トランプ関連のパーツの為にデッキの安定性がかなり落ちてしまった。正直回るか不安ではあるが何とかなるか精神で大会当日を待った・・・
大会開始!
大会当日の22:00、例のごとくDiscordに集まったのは計4人。
チーズ氏、ハルプブ氏、私ことフナ少佐、そして主催の出前氏だ。
更に大会が終わったころに遅れてRigret氏も集まって来てくれた。簡単に紹介させていただく。
- Rigret氏(以下リグレ氏):デュエマ復帰勢。双極編の時期と、それ以前にプレイしていた。カジュアル勢であったが、十王編に入ってから再開してガチ寄りなデッキも握るようになった。今1番使うデッキは”ギャラクシールド”
リグレ氏は大会終了後に合流したので大会本戦は4人。諸事情により時間が押していたため大会はトーナメントで行った。私の対戦の模様を相手のデッキと共にまとめておく。
1回戦
対戦相手:ハルプブ氏
デッキ:トランプ絶十
『煌めく聖戦 絶十』のコスト軽減効果を利用してトランプを早期着地させるデッキ。サッヴァークでトランプに耐性を付けたり、ナンバーナインを採用できるのが魅力。
こちらの先攻、試合前に危惧していたとおりノロンやアツトを削ったせいで手札が回らない。上手いことガリュザークが墓地に落ちてくれたのでデスマーチ→落城の計でガリュザークを立てて時間稼ぎを図るもサッヴァークであっさり除去されてしまう。その後出したロブションもサッヴァークに磔にされ、そうこうしているうちに絶十によって大量にコスト軽減されたトランプが着地。手札も墓地も枯渇してしまったためなすすべなく敗北。
2回戦
対戦相手:チーズ氏
デッキ:マニフェストトランプ
『キング・マニフェスト』でトランプを出すデッキ。次元隠しの術で「GET OUT!」したり、マニフェストから寅さんだのチャットBBだのトランプっぽいナニカが出てくるのが特徴。『つぶやきブルーバード』がトランプ要素としてもデッキのパーツとしても嚙み合っている。
相手の先攻、ブルーバードからのバズレンダでマナが(ry)で一気にマナを伸ばされるもこちらもロブションの着地に成功。そのままロブションの効果で墓地を肥やしていたのだが次元隠しの術でバトルゾーンから「GET OUT!」させられてしまう。さらにマニフェストからチャットBBが飛び出してきて絶体絶命に。しかしトランプの為に持っておいたデーモンハンドでチャットをBANし、次のターンにロブションの条件を達成。墓地からトランプとバイデンが夢の復活当選を果たした。クロックの効果でターンは渡るが、完全不明が立っている以上何もできずにトランプのワールドブレイクが炸裂。勝利した。
大会成績
と、言うことで最終的な成績がこちら
優勝:ハルプブ氏
デッキ名:正義のトランプ
成績:2勝0敗
ナンバーナインやサッヴァークが刺さりまくった結果絶十デッキが見事優勝を飾った。『♪君は煌銀河の正義を見たか?』を採用しているのにGRを入れてなかったりポーカーと絶十の相性が悪かったりと粗は目立ったもののさすがのカードパワーと言ったところか。
準優勝:出前氏
デッキ名:MAKE AMERICA GREAT AGAIN!!!!!
成績:1勝1敗
ワールドブレイクをされることを想定した『AND・スパーク』の採用や全力で上振れを狙った『ラッキー・ダーツ』などこの大会のための工夫は数多く施されていたもののやはり当たりが4枚は厳しかったか。
3位:フナ少佐
デッキ名:復活当選トランプ
成績:1勝1敗
トランプやバイケンを入れるためにデッキの安定性を削ったことが仇となり、3位に落ち着いた。ロブションが墓地を肥やすので何とかなるかと思っていたが、この型の墓地退化はハンドを回すカードを多めに入れるべきだとの知見を得た。
4位:チーズ氏
デッキ名:獰猛なトランプ
成績:0勝2敗
出前氏のデッキと同様にあたり(強いとは言ってない)が少ないマニフェストデッキはやはり厳しい戦いを強いられた。とはいえネタがふんだんに盛り込まれており、大会中最も盛り上がったデッキであることは記しておく。
番外:リグレ氏
デッキ名:むしょくになったトランプ
遅刻したため大会には参加せず出前氏とエキシビジョンマッチを行った
絶望希望のジョー星デッキ内のカードを無色にしてゼロルピアなどでコスト軽減を狙ういわゆる”ゼロルピアループ”系統のデッキ。ファイアーブレードでトランプをSAにしたりデンヂャラスG3でトランプをG・ブレイカーにしたりと面白いギミックが多く盛り込まれている。とはいえ要求パーツの数が多く、トランプが立つまでに時間を要するのが玉に瑕か。
総括
トランプという非常に活用しにくいカードがテーマであったにもかかわらず5者5様のデッキを組んできて戦えたので非常に楽しかった。4年という短い間ではあったが数々のネタを提供していただいたドナルド・トランプ氏にこの場を借りて感謝の言葉を送る。4年後楽しみにしています。
筆者あとがき
対戦中あちこちでトランプ語録が飛び出すカオスな大会でした。今まではなんだかんだ真面目な大会でしたが、今回はテーマからネタ満載の大会でしたので志向をこらしたネタデッキが数多く飛び出し大盛り上がりでした。次期大統領のバイデンさんにもデュエマでネタにされるような活躍を期待されています。
次回は「第6杯 チェンジザ杯」でお会いしましょう。